ドイツの断食期間。バイエルンでは?

日々のあれこれ

こんにちは、うーさです!

3月になり、私の住んでいる地域も日に日に日照時間が長くなってきました。ドイツは国自体が北海道より緯度が高く、夏と冬では日照時間に大きな差があります。ですので今時期は特に、太陽に飢えていたドイツ人が冷たい空気の中、しっかり厚着をして日光浴を楽しむ姿をよく目にします。

そんな南ドイツですが、3月といえば断食期間真っ最中です。ということで今日はドイツの断食期間を紹介したいと思います。

今回の記事を読むことで、

  • ドイツにおける断食期間とは何か
  • いつからいつまでを言うのか
  • 期間中の過ごし方
  • バイエルン州の断食期間の名物シュタークビア

について理解を深めることができますので、どうぞ最後まで読んでいってくださいね。

断食期間とは?

ドイツはキリスト教の色濃い国です。日本でも宗教行事と言われるようなイベントやお祝いがあるのと同様、ドイツにもキリスト教に関連した行事やお祝いがあります。

有名なのはいうまでもなくクリスマスですね。最近では日本でも耳にするようになってきましたが、イースターもキリスト教のお祝いです。カーニバルなんかも聞いたことはある人は多いのではないでしょうか。

この断食期間、起源はイエスがある一定の期間に断食したことに由来します。ドイツ語でFastenzeit(ファステンツァイト)、日本語ですと〝四旬節〟とか、〝受難節〟などと呼ばれています。

いつからいつまでを指す?

では具体的にいつからいつまでを断食期間と呼ぶのでしょうか。

ドイツでは毎年2月から4月の間に行われます。具体的にはカーニバル(謝肉祭)からイースター(復活祭)の間の期間のことを指します。

この期間は毎年同じ月日というわけではなくその年の暦によって若干変わってきます。イエスが断食した期間にならって、およそ40日間程続きます。

断食期間どう過ごしたらいいの?

慣習的にドイツの人々はどのように過ごすのでしょうか?

断食期間ですからメインは断食(特に肉類など)、そのほかにはお酒や甘いものを絶ったりする人が多いようです。

私の周りのドイツ人に聞いてみたところ、肉を食べない、砂糖を摂取しない、甘いものを食べない、普段通り過ごす(特に何もしない)など、個人によってかなり差があるようでした。

これも今や慣習ですから、断食期間を利用して普段の食生活を省みたり改めたりする良い機会として利用している人が多い印象を受けました。

バイエルンの断食期間と期間限定ビール?

バイエルン州のファステンツァイトといえば、なんと言っても度数の高いビール!私はこのバイエルン人のビールへかける想いが愛おしくてたまりません。

ハッカープショアのビール。なんと度数は8.1%とストロングチューハイにも届こうかという度数。。

なぜ度数の高いビールなの?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。*ここからは私の妄想と勝手な想像もかなり含まれますことをご了承ください。

断食期間ですから、もちろん食べ物を口にすることはできません。できたとしても出汁を薄めたような具のないスープを飲めるくらいでそれも栄養豊富なものではありませんし、活力が湧きません。そこでバイエルンの修道士たちは思いつくわけです。じゃあビールを濃くしてビールから栄養を摂れば良いじゃないかと。ビールは飲み物であり断食のルールには違反しないよね、ということのようです。

実際のところビールにはビタミンやミネラル類が含まれているので、彼らの言うことには一理あるのかな?とも思いますが、ビールは栄養食品だ!と言ってガブガブ飲むのは果たして健康的なのだろうか、と頭が?でいっぱいになりますね。

でも良いんです、その理論で生み出されたその名もStarkbier(シュタークビア)、直訳で〝濃いビール〟が美味しいんですから。時には屁理屈も必要なのかもしれません。

と少し熱く語ってしまいましたが、この濃いビールはもちろん期間限定です。写真にもあるように度数は8パーセントを超えます。普段のビールを飲む感覚で飲むと途端にアルコールが回るのが分かります。バイエルンの州都、ミュンヘンの有名なビール醸造所ではほとんどの工場でこのビールを作っています。

終わりに

今回はドイツにおける断食期間について紹介しました。

これからドイツのビール文化や、ビールのレビューなんかもしていきたいなと思っていますので楽しみにしていてくださいね。

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